
熱中症は炎天下で起こるイメージが強いですが、夜間にも発生することがあります。日中の暑さで建物や地面に熱が蓄積されると、夜になっても気温や湿度が高く保たれることがあり、就寝中に体温調整がうまくできず熱中症につながるケースがあります。
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注意が必要な人
特に注意が必要なのは、高齢者や子ども、そして日中に強い運動や作業を行った人です。体温が下がりにくく、さらに睡眠中は喉の渇きを感じにくいため、気づかないうちに脱水状態が進んでしまうことがあります。実際に救急搬送の統計でも、夜間熱中症は少なくありません。
予防のポイント
予防のためには、就寝前のコップ1杯の水分補給が効果的です。また、寝室の環境を整えることも重要で、冷房や扇風機を活用して室温を28℃以下に保つ、湿度を下げるなどの工夫が求められます。冷房を避けたい場合も、タイマーを設定するだけでリスクを軽減できます。
24時間を通じた対策の重要性
「昼間にしっかり対策をしたから安心」ではなく、夜も含めて24時間を通じた熱中症予防が大切です。トレーナーとしても、クライアントが日常生活の中でどの時間帯にリスクが潜んでいるのかを意識し、声掛けを行うことがサポートの一環になります。