ストレスとの上手な付き合い方(山中トレーナー)

目次

ストレスとの上手な付き合い方

現代社会において、ストレスを感じずに生きることはほとんど不可能といっても過言ではありません。仕事や家庭、人間関係など、日々の生活の中で私たちはさまざまな刺激にさらされています。ストレスは誰にとっても避けられないものでありながら、その影響の受け方や対処法は人それぞれ異なります。

私自身、どちらかといえばストレスを感じやすいタイプです。日常の小さな出来事でも心に引っかかってしまい、気づけば頭の中で繰り返し考えてしまうことがあります。いわゆる「溜め込み型」だと思います。ストレスを感じ気持ちがしんどいときには、気持ちを切り替えるために意識的に体を動かすようにしています。外に出て風を感じながら散歩をしたり、軽く筋トレをしたりすることで、驚くほど気分がリセットされます。特に自然の中で歩く時間は、頭の中を整理し、新しい視点をもたらしてくれます。


ストレスは本当に「悪いもの」なのか?

ストレスというと、どうしても「悪いもの」と捉えがちですが、実は必ずしもそうではありません。心理学では、適度なストレスは人の成長やモチベーションを高める「良いストレス(ユーストレス)」とされています。

締め切り前の緊張感や新しいチャレンジへの不安感も、捉え方次第では自分を前進させるエネルギーになります。重要なのは、ストレスそのものをなくすことではなく、それとどう向き合うかという点です。


ストレスが続くと現れる「心と体のサイン」

一方で、ストレスが長く続くと、心や体に不調をもたらすこともあります。

私も以前、忙しさに追われて自分の感情を後回しにしていた時期がありました。気づかないうちに疲れが蓄積し、眠りが浅くなったり、集中力が続かなくなったりするなど、小さなサインが現れました。

その経験から、ストレスは「心身の異変を知らせるサイン」であると感じるようになりました。自分の状態を冷静に見つめ直すきっかけを与えてくれる、ある意味ではありがたい存在でもあります。


ストレスと向き合う第一歩:自分の状態を知ること

ストレスとうまく付き合うためには、まず「自分の状態を正しく把握すること」が大切です。

心理学者ハンス・セリエは、

「ストレスとは、外的な刺激に対して生体が適応しようとする反応である」
と述べています。

ノートに書くことで自分の傾向が見える

自分がどんな時にストレスを感じ、どんな反応が出やすいかを知る一つの方法が「書き出すこと」です。

  • ストレスを感じた出来事
  • その時の気分
  • 体の状態

これらを書き留めておくことで、客観的に自分の傾向を把握しやすくなります。

頭の中だけで考えていると感情が渦巻き、冷静な判断ができなくなることがありますが、文字として外に出すことで整理されていきます。同じような場面でストレスを感じやすいなど、思わぬパターンに気づくこともあります。


体と心の両方へアプローチする

ストレスを軽減するには、「体」と「心」の両方に目を向けることが欠かせません。

身体へのアプローチ

  • 散歩、軽い運動、筋トレ
  • 自律神経のバランスを整える
  • コルチゾール(ストレスホルモン)を下げる

心へのアプローチ

  • 十分な睡眠
  • 栄養のある食事
  • あえて“休む日”をつくる

自分に合った方法を見つけ、無理のないペースで生活に取り入れていく時間が大切です。


ストレスは「悪」ではない。上手に循環させるもの

私が大切にしているのは「ストレス=悪」という考え方から離れることです。

ストレスは、私たちが何かに真剣に向き合っている証。
大切なのは、それを押し込めるのではなく 上手に循環させること だと思います。

散歩でも、筋トレでも、ノートに書くことでもいい。
小さな工夫を積み重ねながら、自分なりのストレスマネジメント法を築くことが、これからの時代をしなやかに生きる鍵になります。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次