2日目、朝5時に起床。眠い目をこすりながら出発の準備をします。今回は帽子をかぶるので、いつものようなバチバチのヘアセットはしません。だからスイッチが入らず目が覚めない。準備を終え、いざ出発!
まずは栂池ゴンドラリフトまで車で移動。そこからゴンドラとロープウェイを乗り継ぎ、標高1829mの地点まで運んでもらいます。すでに気温は25度ほど。この日の天気は曇り。山は天気が読めないので不安にもなりますが、僕は全く心配していません。なぜなら登山ではここ3年、台風をすべて回避して晴天を引き寄せているからです。山に愛されています!
最初の目的地は白馬大池。そこを目指して歩き出す。どんな景色と出会えるのか想像するだけでワクワクが止まりません。とはいえ、登山は最初と最後が一番しんどい。景色が見えない中、ただひたすら登る。そして最後は景色がない道をひたすら下山。確かにこれだけだと「何が楽しいん?」と言われても仕方ないです。そんなときは「体が絞れるから」とポジティブに!

1時間ほど登ると、狭い草むらばかりだった視界が一気に開けてきます。ここからが登山の面白さの始まり。まだまだ登っていきます。道は狭く岩場も多いので基本は足元ばかり見て進むのですが、疲れたと感じ、ふと後ろを振り返った瞬間、スタート地点が小さくなっていると同時に山々の絶景が広がります!その景色に疲れも吹き飛び、生きててよかったなと心から思えます。スタートから約3時間ほど登ると、山々に囲まれた白馬大池が姿を現しました。透明度が高く、まるで絵画のように美しい光景です。

近くの山小屋で休憩を取り、池を眺めながらいただいた炒飯は格別でした。そんな幸せな時間の最中、友人から一言。「やばい、現金持ってくるの忘れた」と。しかも2人。
山小屋は基本的に現金払い。当日精算なので、もし泊まれなければ野宿ということになります。山頂付近の夜は一桁の気温に加え、強風も吹きます。想像するだけでゾッとします。
けれど引き返すわけにもいきません。土下座して皿洗いをしようと腹をくくり、再び山頂を目指すことにしました。これもまた登山のスリルのひとつ?なのかもしれません。
次回は登頂!山小屋での交渉!