親になるってこういうことなんだと感じた日

昨日は彼と一緒に、彼の幼馴染の家族と岡山まで遊びに行った。幼馴染の友達には、今年4歳になる娘がいる。今までも何度か家に遊びに行ったり、奥さんと二人でランチをしたりしたことはあったけれど、1日中一緒に遠出をするのは今回が初めてだった。

朝、みんなでコンビニに寄った時のこと。娘ちゃんは真っ先にお菓子コーナーに駆けて行った。父母はサンドイッチやおにぎり、パンを次々に手に取っていて、思わず「こんなに食べるん?!」と驚いて聞いてしまった。

すると、二人は笑って「その時その時で気分が変わるから、いくつかパターンを用意しておくんよ」と教えてくれた。結局、食べきれなかった分は親が食べるらしい。そんなちょっとしたやりとりに、もう親としての工夫が詰まっているのを感じた。

この日だけでも、娘を第一に考えた行動がたくさんあった。たとえば、そうめん流しのお店では、混雑を避けるために早めに出発していたこと。待ち時間が長くなると娘が退屈してしまうからと、前もって行動していたのだ。夜ご飯を食べる時も、娘が残してしまった時に無駄にならないよう、親が食べきれる量を注文していたし、娘が食べたいと言ったものを優先して頼んでいた。

こうしたいという自分の気持ちを時には抑えて、娘を優先する。その立ち回りを間近で見て、本当にすごいなと思った。言葉で“大切にしている”と語るのは簡単だけど、実際に行動でそれを示すのは簡単なことではない。娘が安心できる環境を整えている二人の姿に、心から尊敬の気持ちが湧いた。

解散して帰る道中、彼とも自然にその話になった。「子育てって正解がないから難しいよな」「自分もあんなふうにできるんかな」と、二人とも感心しながら振り返っていた。私自身も、親になるってこういうことなんだなと実感した日だった。

自分よりも誰かを優先して、その子のために行動すること。それは簡単なようで、きっと毎日積み重ねていくものなんだと思う。4歳の小さな背中を追いかけながら、二人が当たり前のようにしていた気遣いの一つひとつが、とても美しかった。私たちがこれからどんな道を歩んでいくかはまだ分からないけれど、あの二人の姿を思い出すと、未来に向けて前向きな気持ちになれる。

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