今夜から愛媛に帰省します。せっかくなので、私が育った地元のことをちょっと紹介します。
私のふるさとは、愛媛県西予市三瓶町。海と山に囲まれた、自然たっぷりの田舎町です。愛媛と聞くと、やっぱり“みかん”を思い浮かべる人が多いはず。もちろん三瓶町もミカンの名産地のひとつです。
「愛媛出身です」と言うと、ほぼ毎回のように「蛇口からみかんジュース出る?」と聞かれます(笑) あんな夢みたいな話、本当だったらいいけれど…残念ながら普通に水です。(笑) もちろん観光地等で体験できる場所はあるけれど、家でやってる人はいません。
三瓶町のもうひとつの特産品は“奥地あじ”。そして、毎年8月13日には“奥地の海のカーニバル”という夏祭りがあります。私が学生の頃は、豚に乗り続けられた時間を競う“豚のロディオ”、ブリやヒラメやアジをプールに泳がせて行う“魚のつかみ取り”、他にも“早食い競走”や、イッテQで紹介された“人間カーリング”など、とにかくイベント盛りだくさん。県外からも観光客が来るほど、町中が盛り上がる一日でした。
しかし今は少子高齢化が進んで、若い子たちは夜の花火だけ観に行く…という感じに。コロナ前のあの賑わいを知っているだけに、少し寂しいです。
高校を卒業するまで過ごしたこの町も、今では保育園は合併、小学校は廃校になって、その跡地は老人ホームに。昨年は高校までもが廃校になり、今の学生たちはバスや親の送迎で他の町の高校に通っているそうです。年に数回帰省するたび、少子高齢化や過疎化の現実をひしひしと感じます。働ける場所が少ないと、こうなるのも仕方ないのかもしれません。
学生の頃は、何かあるとすぐ噂になる狭さや、固定観念の強さに息苦しさを感じていました。しかし東京や大阪、兵庫などの都会で生活を経験してからは、この町の温かさがすごく身に染みます。
帰省すると「もんたか!(帰ったんか!)おかえり〜!」「えらい大人なったな〜!」と声をかけてくれる人たちがいる。それだけで、ここが私の“帰る場所”なんだなと実感します。都会では絶対に味わえない安心感とぬくもりがあります。
明日からお盆休み。海と山に囲まれた大好きなふるさとで、大好きな家族や友達といっぱい笑って、心も体もゆっくり癒してこようと思います。
