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Welcome to マッスルビーチ(2025年2月10日 トレーニング研修)

本日の研修は、 老若男女みんな大好き、ビッグスリーのトレーニング研修だった。

 

「いかに重たいものを持ち上げれるか」
そんなシンプルな課題に、 トレーナーとして知識を以てして、 再びその課題と向き合う。

みんなのフォームは、 ゴールに向かって描かれた1本線のように、素直で純粋だった。

その中でも、早瀬くんは、とても素直だった。 重量を上げるためだけに、鍛えられた筋肉が、その素直さを物語る。

 

だが、阿部講師は、 ゴールを操る。 後ろに引いたり、前に押したり、 横にずらしたり、隠したり。

トレーニングの目的について、もう一度問いを投げかけたのだ。

 

そうすることで、 ただの重たいものを持ち上げればよいという認識が、 まるで変わる。

それについて、考えることの意味をもう一度考えて欲しいという、 阿部講師の想いが伝わってくる。

 

みんなが、固定概念を脱ぎ捨てる中、 早瀬くんは服を脱ぎ捨てていた。

 

早瀬くんの、アドレナリンでガン開きした目には、 「目の前の重りをどう上げるのか」 それしか見えてなかった。

そう、彼だけ筋トレをしに来ていたのだ。

 

だがそれは、彼は強さと坂本は感じた。

言葉でなく体で示すことの、強さについて感じた。

端っこで、カメラを持ちながら分かったつもりになって、足を組んでいる人より、よっぽど人を動かす力がある。
坂本のことである。

「考えるより、感じろ。」

「感じてから、言葉にしろ。」

最初、拒否していた坂本は反省して、 デッドリフトに参加させてもらった。
思ってたより首を上げない。そんな単純な動きを再現できなかったことにショックを受けた。 自分の五感で、この研修に向き合うことができたと感じた。

早瀬くんは、重たい重量をもって、だんだんとハイになっていく。
早瀬くんを、 止める人は誰も居ない。

そんな空間が良かった。

 

そして、早瀬くんとは違った強さを持った人たちがいた。

ピラティストレーナーたちだ。

 

早瀬くんが剛の強さだとすると、

ピラティストレーナーたちは、柔の強さであった。

 

彼女たちはこれまで真摯に、「ピラティス」に打ち込んできた生粋のピラティス生まれピラティス育ちのトレーナーだ。

彼女たちにとって、今日の研修場所は、

ロサンゼルスのべニスビーチ、通称「マッスルビーチ」に見えただろう。まさにアウェーだ。

 

あ。おっと、
もう1人、ここをマッスルビーチと勘違いしているトレーナーもいるようだった。

 

ピラティストレーナーたちは、韓国旅行はお手の物。
だけど卒業旅行に、いつもと全然違うロサンゼルスに足を踏み入れ、旅行自体を新鮮に楽しむように、

トレーニングという、知らない土地を積極的に楽しむ姿勢が、私には見えた。

アヴニールのトレーナーは、また一つ、卒業を迎え、新たな門出に進んでいるように坂本は感じた。

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