
ざわめきに背を向けるのではなく、
その向こうにある静けさを目指して歩き出す。
その歩みの音は、誰にも聞こえなくていい。
ただ自分の呼吸に耳をすませばいい。
『静けさは、心が還る場所』
その小さな足音が、心の奥を照らしはじめるから。
静けさは、何かを止めることではなく、ほんとうに必要なものにだけ手を伸ばすことだと思う。
喧騒の中に身を置くほど、人は声を失うことがある。けれど、静けさに向かって歩むそのとき、失っていた声を、もう一度取り戻せる。
『何も語らぬ時間が、最も雄弁な時がある』
沈黙に恐れないでほしい。
そこには、まだ語られていない愛があるから。
歩けない日も、歩きたくない日もある。
でも、静けさはいつも遠くで手を振っている。
『急がなくても、静けさはそこに在る』
“あなた”が動けなくても、それを責めない。
静けさは、“あなた”の歩調を知っているから。
言葉にしなくても大丈夫。
ただ静けさの方へと歩むその姿は美しい。
どんなに遠くても、“あなた”の歩みは静けさへと強くつながっている。
静けさを目指す心。それだけで光である。