
感情とは、我々の内に棲む風のようなもの。
ある時は優しく背中を押し、ある時は荒々しく足をすくう。
だかこそ、“自らの風向き”を、“自らの手”で握ることが大切になる。
『気分の支配は、心の天気を自分で決めること』
自分で吹かせた風に、自分が吹き飛ばされてはならない。
我々は、気分に支配されるとき、自分を見失う。しかし、気分を完全に抑え込めば、それもまた不自然な心の圧政となる。
気分には、「感じることの自由」があり、
支配には、「選び取ることの責任」がある。
支配することと、支配されないこと。
その間には、静かに主体性が佇む。
気分を支配することは、感情を消すことではない。
心に訪れる気分の名を知り、正しく扱うこと。
これこそが、真の心の統治である。
『気分は感じるもので、支配は生き方である』
今日は心が晴れなくても、上手く支配できない日でも、“あなた”は“あなた”のままで大丈夫。
揺れることさえも、支配の一部にしてしまえばいいのだから。
気分に手綱を握らせすぎず、でも無視もせず。
ちょうどいい距離を保ち、ただ一緒に歩めばいい。
自分の風の内を、読む。
そして、その風に乗るでもなく、逆らうのでもなく、ただ向き合う。
『心の支配者とは、心に仕える者である』
今日の“あなた”が“あなた”であるように、確かな祝福がありますように。