友情が運んだ、未来のマシン【中国からのマシン輸入】

――7月26日午前8時、僕は藤井寺の倉庫にいた。
【フィットネスマシンの輸入】という名の、“ちょっとしたイベント”が開催される。

今回購入されたフィットネスマシンは、
ただのマシンではない。
アヴニールにとって、それは「大きな飛躍への架け橋」。
未来へと向かう、その一歩を形にした存在だった。

だが、私は不安であった。

正直な話、かなりのプレッシャーを感じていた。
外国の方に、しかも中国語しか話せない彼らに指示を出さないといけないこと。
作業内容は知っている。でも「知らない人に、知らないことを伝える」ことのプレッシャーは、いつになっても慣れない。

1回のミスが、すべてのミスに繋がる。入庫作業はそういうものだ。

 

そんな中、当日倉庫に現れたのは――カンだった。

カン。
彼は、中国からのフィットネスマシン輸入における2回目の現場参加。

彼の姿を見た瞬間、僕の中にあった不安が、ふっと消えた。
「ここにカンがいてくれる」
ただそれだけで、なんと心強かったことか。

木箱が運ばれ、ひとつ、またひとつと未来のマシンが顔を出す。

 
カンは鋭い指示を飛ばし、フォークリフトを乗りこなし、作業を軽快に進めていく。

言葉はわからなくても、その背中から伝わるものがあった。
信頼、誠実さ、そして「任せてくれ」という確かな気持ち。

作業が落ち着き始める。

冗談を交わし、周囲に笑いを生み、営業トークすら軽やかに挟んで、スタッフとも和やかに溶け込む。
ああ、前回とは違う。僕たちの“間”が、確実に深まっている。

マシンの入庫作業は、ただの運搬作業ではなかった。
そこには、友情があり、信頼があり、未来への種まきがあった。

ありがとう、カン。
あなたがいてくれたから、僕は一歩、前に進めた。

―このコラムを、カンに捧ぐ by 編集長

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