
境界線を引くことは、拒絶ではない。
むしろそこには、もう一つの世界と出会う扉が生まれる。
触れられることのなかった想いに名を与え、形を与えるとき、それは“別れ”ではなく“始まり”となる。
『分けることは、愛を見つける地図となる』
一つに見えていたものが、実は二つだったと気づく瞬間がある。
悲しみと希望、期待と不安、自己と他者、、、
それらは全て、無理に繋がれていた糸を解くように、そっと“分ける”ことで、それぞれの声を持ちはじめる。
そこに生まれる空白は、断絶ではない。
分けることは、聴くことの始まりであり、
むしろ、深い理解のための沈黙となる。
そして、その沈黙の上にこそ、本当の繋がりが育まれていく。
『分かつ手は、拒むためでなく、触れるための手』
無理に一つにしなくていい。
違いは、愛の不在ではない。
“あなた”が“あなた”として在ることを大切にするために、いまは、少し距離を置いても大丈夫。
“境界線”は、やさしさのかたち。
繋がるとは、混ざることではなく、互いの輪郭を敬うことだと思う。
『何かを分けたとき、愛が橋となり繋がる』
私たちは、“分ける”ことから始まる。
そして、愛の入り口は、分け繋がる手前に在る。