
心と身体は、どちらか一方だけでは整わない。心から整えても、形から整えても、結果は同じ場所に重なる。
姿勢、呼吸、所作という「形」が、心の働きを引き出すものだ。
『入口は違えど、行き着くのは一如である』
心だけを追えば不安定になりやすく、身体だけに寄れば意味が痩せる。
姿勢を正すだけで呼吸は深くなり、思考は静かに整う。感謝から話し始めるだけで、相手を尊ぶ心が自然と目を覚ます。
歩幅を整え視線を定めれば、迷いは減り、意志は前へ進む。
何事も、最初の一手は「形」を決めることだ。そしてその反復が、やがて内側の「在り方」を育てていく。
『形が心を育て、心が形を正す』
その反復の中で、本当の“あなた”が成っていく。
心は、形となるときに、本当の“心”になるのだ。
だから、心が初めても、身体から始めてもいい。
大きな変化を狙わず、姿勢、呼吸、所作の1つずつを丁寧に。それだけで内側への道は開かれていくから。
『触れられるものから、触れられないものへ』
心のための身体。
身体のための心。
どちらも真実だからこそ、選ぶのではなく、重なり合う地点に立ち続けよう。
交わりに立てば、“あなた”は整う。