
見えない力が、いつも土台をつくっている。
揺れながらも、支えているものがある。
影があるから、光が立ち上がるように、表に現れないものほど、大切だと思う。
見た目の“安定”が、見えない“不安定”に支えられていることを、人はどれほど感じて生きているだろうか。
『安定とは、揺らぎの中に佇む光の輪郭』
“安定している人”とは、決して揺れない人ではない。
むしろ、その人は数え切れない“不安定さ”を通ってきた人で、軸があるように見えるのは、その“揺れ”を知っているから。
静かに佇めるのは、崩れそうな軸に向き合っているから。
“不安定”という名の橋を渡らずして、ほんとうの“安定”にたどり着くことはないのかもしれない。
足元が崩れるたびに、信じられるものを一つずつ、“あなた”の内に見つけていくことが安定の獲得に一歩近く。
不安定さは、目に見えぬ“あなた”の魂の重心をつくる。
『揺れることを許した人だけが、安定の深みを知る』
しかし、無理に安定しようとせず、ただ今日を揺れた“あなた”をそのまま許容しよう。
それが明日の“あなた”が立つ理由になることもあるから。
今日の“不安”は、明日の“安定”を育てているから。
安心して揺れればいい。
“あなた”が揺れる日々を、どうか否定せずに歩いていけますように。
『安定とは、不安定を抱きしめる決意である』
そのすべてが、深く強い“在り方”へと繋がっていると信じて。