無意識の意識【ことばの種】

思い出せないけど、確かにそこにある気配。
言葉にならないけど、肌が覚えるその温度。

『まだ知らぬ“あなた”が、“あなた”を動かす』

それは“はじまり”ではなくて、“もっと奥にひそむはじまり”である。

無意識は、意識の手前ではない。
無意識は、奥深く、拡がりをもつ場所に存在する。

“あなたをつくってきたもの”が在る、そんな場所。

まだ名のない想いや、思い出せない優しさ、説明ができない涙、それそれの理由も全て、そこに在る。

“気付かれずに積もった感情”が、
“今のあなた”のことばとなり、選び方になり、
誰かへのまなざしにもなっていることを知ってほしい。

『無意識は、忘却ではなく赦しの記憶』

ふとした匂い、風の重なりに響く心に、涙が溢れるのは、
“あなた”の無意識の意識が目を覚ましたから。

“無意識”は、ただ静かに“意識”を育む。
“無意識の意識”は、無意識の“愛”である。

それは“あなた”が生きてきた証であり、
“あなた”が生かされてきた証でも在る。

思い出さなくていい。言葉にならなくていい。
“あなた”が知らぬところで、“あなた”は抱かれている。

『その“知らなさ”こそが、愛おしく美しい』

“あなた”は既に、“気付かれたことのない愛”と共存している。しかし、そのことを急いで知る必要はない。

“あなた”の奥には、まだ“あなた”も知らない“あなた”が存在する。

『知るべきときに、知るべきことを、知る』

“意識に昇る前の光”
この素晴らしき光は、いつかの“気付き”のために、
常に“あなた”のそばに在る。

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