【本部マネージャーMTG】体験の数よりも、一人のお客様と向き合う深さを。(2025年11月4日)

11月4日、冬が近づいてくるこの日の本部マネージャーMTGでひとつのテーマが取り上げられた。
——「トレーナーの継続力」である。

例年、夏前が体験のピークとなり、そこから徐々に本数は落ちていく。
そして年明けになれば、また少しずつ体験の波は戻ってくる。
だからこそ、今は “継続” をどれだけ意識できるかが問われる。

かつてのアヴニールは、月に2件の体験が来れば“多い方”だった。
それでもスタッフたちは、今よりもずっと少ない体験数のなかで数字を伸ばしていった。
入会率が高く、離脱が少なく、そして——
「このお客様の立場になって考える」という強い想いが現場にあった。
少ないチャンスを、全員が大切に扱っていたのだと思う。

今のアヴニールは、広告に力を入れていることもあり、
ありがたいことにあの頃よりも体験数が多い。
新人であっても毎月ある程度の体験が巡ってきて、
会社全体としての成長も、かつてないスピードで進んでいる。
しかしその一方で、
「数が多いからこそ見えなくなるもの」
があるのも事実だ。

体験が多くなると、知らず知らずのうちに “一つひとつの時間の重み” が薄れてしまうことがある。
入会率の改善が必要だと感じる場面も増えた。
だが、数字の前に立ち返りたい問いがある。
それは──
今の体験レッスン・セッションは、お客様に“このトレーナーにお願いしたい“もしくは“続きたい”と思ってもらえる時間になっているか?

コミュニケーションはどうか。
空間づくりや空気づくりはどうか。
エクササイズの質はどうか。
その1時間がお客様にとって “特別な時間” になっているか。
この問いに向き合う姿勢こそが、アヴニールの強みだったはずだ。

そして迎える12月。
年末はお客様も仕事や私生活でお忙しく、来店頻度がどうしても落ちる。
実際に去年は多くのスタッフが月100本を下回った。
一人の努力だけでどうにもならない側面もある。
けれど、だからこそ11月のうちにできる準備がある。

11月・12月の新規ももちろん大切だ。
しかし同時に、今通ってくださっているお客様をどれだけ大切にできるか。
その方が、長い目で見れば会社にとっても、スタッフにとっても、そしてお客様自身にとっても大きな価値になる。

季節は少しずつ冬へ向かう。
セッション数も一時的に下がる。
その現実は毎年のことだ。
それでも、私たちにできることは揺らがない。
目の前のお客様にとって、今日の1時間が最高の1時間になるように向き合うこと。
その積み重ねこそが、お客様の継続へとつながっていく。

アヴニールは、これまでも “継続率” の高さで成長してきた。
その原点にもう一度立ち返り、
お客様の未来を一緒につくるパーソナルであり続けたい——

そんな想いが胸に残った11月4日のMTGであった。

Written by 伊谷

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